Training Model

昨今、低侵襲治療は患者さんのQOL(Quality Of Life)にとって重要となっています。医師の方々にとっては難易度の高い治療方法への技術向上の助けになるべく研究と開発をしています。

(企画、開発検証などは各専門分野の医療従事者やエンジニアの方々との共同プロジェクトになることも多く、デザイン・設計・制作は一部樹脂・金属加工を除き自社にて行っております)

※一部モデルはご契約いただいている企業・研究機関以外への開発・販売・ご提供は行っておりません。

エコー穿刺モデル(エコーファントム)
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Training model for Ultrasound and Puncture
Echo01
画像はモデルを水を入れたバケツに沈めた状態でのエコー描出です。右上側から出ている線が穿刺針です。

エコーを当て、腫瘍を発見し、エネルギーデバイスによる穿刺可能な画期的なモデルです。

これまでエコーで診断するだけのモデルはありましたが、治療シミュレーションまでできるものはほとんどありませんでした。

腫瘍部分にはハイドロゲルを使用しており、実際にエネルギーデバイスによる焼灼も可能です。

比較的エコー描出が乱れにくい素材ですので、何度でも使用できます。

当社では、モデルの無色有色関係なく、エコーのロー・ハイの使い分け制作が可能です。様々な臓器に対応しています。

透明なシリコンモデル
Siliconemodel
Transparency silicone model

必ずしも生体の色に近いモデルだけが望まれているのではなく、治療機器などの視認性が必要な場合もあります。手荒に使用すれば破断します。柔らかさ、伸び、透明度、色、破れにくさなどシリコンなどの柔軟素材に様々な調整を加えモデルが出来ます。

モデルの金属型
metalmold
Metal mold

特に透明度が必要とされるモデルの場合には、まず金属をピカピカに磨き上げた型を制作し、それを使って成型します。この型は原型を当社で制作し、世界的に鋳物産業で高名な富山県高岡市の熟練職人によって丁寧に作られます。鋳物はCNC切削(コンピュータ数値制御による製造)では難しい形状の再現性に優れています。

センサー制御
Sensor control
Sensor control

(画像は試作品です。)

自分の意志とは関係なく体の中は動いています。心臓、胃腸、肺などは体の中で動くので、隣接する臓器や器官も一緒に動かしてしまいます。様々なセンサーやモーター、機器を使ってそれらの動きを再現します。時には制御プログラムから自作します。

当社が得意とするモデル 

消化器や泌尿器、分泌系関連のモデルが比較的多いです。柔らかさや色、粘膜の表情、血管走行、発赤、病変の有無などカスタマイズできます。

◎消化器分野

・ERCPモデル:十二指腸内視鏡による内視鏡的逆行性胆管膵管造影手技。カニューラ挿入からステント留置、採石などに対応。

・上部・下部消化管悪性病変検出・観察モデル):食道・胃・十二指腸、大腸における様々な手技・症例に対応しています。特に内視鏡観察においてはNBI(狭帯域光観察)も可能で、白色光では発見しにくい小さな病変を組込むことが可能です。また、粘膜表層血管と深部血管走行を表現でき、RDI(赤色光観察)にも対応しています。粘膜表情に微細な凸凹表現や色表現の違いを強調するTXI(構造色彩強調機能)も可能です。

◎泌尿器分野

・腎臓モデル:腎盂鏡を用いた各腎杯へのアクセスと砕石できるトレーニングモデル。

・膀胱モデル:膀胱鏡を使った診断向けモデル。初期ステージの悪性腫瘍、NBI、PDD(光線力学診断)観察に対応した先進的なモデルです。

IVR(インターベンショナル・ラジオロジー)分野

・CT(コンピューター断層写真装置)ファントム:CTを利用したリアルタイム治療のシミュレーションモデル筋肉、脂肪、骨、 臓器、血管などのCT値を合わせることが出来ます。穿刺も可能です。 穿刺感触も臨床に近づけています。 呼吸性変動と組み合わせることができます。

・エコーファントム:脂肪層、筋層、骨、血液、各臓器のエコーのトーンを合わせることが出来ます。経皮的手技、超音波内視鏡的手技いずれにも対応しています。コンベックスタイプ(深さ100㎜以上)のエコーにも対応しています。穿刺可能です。穿刺感触も臨床に近づけています。呼吸性変動と組み合わせることが出来ます。特に膵臓部と周辺の開発に力を入れています。

その他の分野にも取り組んでいます。