2025年6月8日
当社は2023年12月に開始した東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野チーム((研究総括 菅野 武医師※)との消化器分野のシミュレーター共同研究開発をより深化させ、新たに包括的な消化管内視鏡シミュレーター仕様の共同開発と各種治療手技における習熟度評価基準の検討の共同研究をスタートしました。
これまでは、主にERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)関連のモデル開発と上下消化管の内視鏡的低侵襲治療モデルの検討、共同研究を重ねてまいりました。この度、これまでの研究を基に、上下消化管内に起こり得る出血する症例を対象とした治療シミュレーターモデルの開発を行います。
食べ物は食道、胃、小腸、大腸という消化管を通って消化、排出されますが、この消化管内で出血する病気があります。代表的なものは、ガンや潰瘍などがありますが、他の臓器の病気の影響で起こる出血や高齢になることで起こりやすくなる出血もあります。消化管からの出血は生命に大きなリスクを起こすこともあります。それらをお腹を切ることなく消化器内視鏡を使って治療する手術方法が日進月歩で開発され進化しており、その術式を学び、習熟度を高めるシミュレーターを開発します。
菅野 武 (かんの たけし) 医師
東北大学 大学院医学系研究科消化器病態学分野 准教授
自治医科大学 医学教育センター 医療人キャリア教育開発部門 特命教授
2025年6月時点